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大阪市平野区に融通念仏宗の大本山である大念仏寺があります。融通念仏宗とは余り聞き慣れない宗派かも知れませんが、平安時代末期の1117年に良忍上人により開かれた歴史ある宗派で、13宗56派の一つに数えられる宗派です。鎌倉時代に次々と開かれた浄土宗、浄土真宗、日蓮宗等の日本独自の宗派よりも歴史の古い宗派です。
この融通念仏宗の大本山の大念仏寺は、例年5月の連休に開催されるお練り供養「万部おねり」で有名な寺院です。大念仏寺の「万部おねり」は万部会とお練り供養(二十五菩薩来迎江会)が合体したものですが、一般的には華やかなお練り供養として知られています。
二十五菩薩来迎江会は、西方浄土から観音菩薩や勢至菩薩以下二十五菩薩が来迎して、衆生を浄土に導くと言う浄土思想に根差した行事です。
11世紀以降に始まったとされるこの二十五菩薩来迎江会は、現在も各地で行われています。
奈良県では當麻寺、京都では泉涌寺即成院のお練り供養が有名です。大念仏寺の二十五菩薩来迎江会は1349年に、當麻寺のそれを模して始められたと伝えられています。二十五菩薩来迎江会の見どころは、何といっても菩薩の面、衣裳、楽器等をしつらえて、舞台を歩む姿です。金色に輝く菩薩の面を眺めていると、仏像とはまた違ったありがたさを感じる気がしてきます。残念ながら2023年は、大念仏寺では本堂の改修工事のために、「万部おねり」は中止されました。
機会があれば、お近くの寺院で二十五菩薩来迎江会の行事を見学されることをお勧めします。 -
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