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お朝事やお数珠頂戴を体験「善光寺」長野

長野県

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    flower129

    長野県の善光寺は「一度お参りすれば極楽往生が約束される」と江戸時代から伝わっているそうです。本尊は、日本最古の仏像といわれる「一光三尊阿弥陀如来」で、そのお姿は7年に一度行われる御開帳の行事以外では普段目にすることができません。
    ある日、私はお朝事という365日毎日欠かさず行われる、善光寺すべての僧侶が参加して勤める法要を見るべく早朝に長野に到着しました。善光寺へは、東京本面から上信越自動車道・長野ICより車で約30分、距離にして約10キロかかりました。
    到着後、筋肉隆々な二体の巨大な仁王像に圧倒され驚きながらも石畳の仁王門をくぐり、
    まだ早朝ゆえ土産物屋さんなどのシャッターがすべて閉まっていて、活気を失い、しんとした静けさをもった仲見世通りをトボトボとさみしく歩き、栩葺屋根が印象的な少し質素な山門までたどり着きました。
    さあ、いよいよご参拝です。目の前には豪華な本堂があります。まるで長野の街をすべて見下ろしているような、そんな威厳を持った造りです。国宝に選ばれるべくして選ばれた、という感じでした。少しさみしかった気持ちが一気に高揚します。この中は一体どうなっているのだろうか・・・期待が強くなりました。
    本堂に入るとすぐ目に入ったのは「びんずる尊者」と呼ばれる像でした。この像は自身の体の悪いところを触ると治ると言われていて、私も良くなるようにと頭や顔や足など、いろいろなところを触ってしまいました。少し欲張りすぎですね。
    大広間では煌びやかな空間の中、たくさんの僧侶が経をあげ、何とも言い難い厳かな雰囲気でいっぱいになっていました。言葉を失うとは、まさにこのようなことを言うのでしょう。今までの人生で感じたことのない音、匂い、世界です。
    ただただ立ち尽くす私に、一人の僧侶が声をかけてくださいました。
    「本堂前に正座で並んでみてください。」と。
    なんだろう?と頭にたくさんハテナを浮かべながらも、言われるがまま、向かいました。すると、もう本堂前には多くの人が正座をして何かを待っているのです。私も倣って、その何かを待ちました。
    しばらくすると住職が現れ、正座のままの参拝者の頭を一人ずつ、数珠で触れて歩いて回って来たのです!ドキドキ緊張しながら、自分の番を待ち、私の目の前にも住職が立ち止まりました。無言のまま、住職は私の頭の上で数珠をジャラジャラと鳴らし、去っていきました。
    こんな貴重な体験は初めてです。感動して涙が出そうでした。
    後々、調べてみたところ、この行事は「お数珠頂戴」というもので、住職が頭を数珠で触れることにより功徳を授ける習しなのだそうです。それに参加できたことは、とても運がよくラッキーでした。
    参拝後は、御朱印をいただき、有名な信州そばを食べ、長野の地を後にしました。今度、善光寺を訪れたときには、「お戒壇巡り」という光が遮断された廊下を中腰で歩くというスリリングな行事に参加してみたいと思っています。

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