
臨済宗 沸通寺を訪問!
良かった点と残念に感じた点

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広島県三原市の山中にある沸通寺は臨済宗の大総本山の中で日本で最も西側、京都以西では唯一の寺院です。
自然に囲まれた静かな環境であり、立ち寄るだけで落ち着き、心が洗われるような感覚が味わえます。そう広くはない面積の中に、重要文化財も含めて見どころも盛りだくさん。臨済宗の方だけでなく、メジャーでない寺院が好きな方、自然の中の参拝を楽しみたい方にもおすすめです。
一方で、人里離れた環境、山の中にあるからこそのマイナスポイントが存在することも事実。
そこで今回は実際に沸通寺を参拝した筆者の自身の体験談を中心とした、沸通寺の良かったポイント、残念なポイント・改善されると嬉しいポイントについてまとめてみました。
これから沸通寺の参拝を考えられている方にとってはスケジュールや参拝の準備にあたって参考になると思いますので、ぜひご一読ください。
沸通寺の良かった点
沸通寺の良かった点についてまとめていきます。自然の中にある環境の良さに加えて、自然の中にありつつもトイレが綺麗で敷地がまとまっていることも好ポイントです。
自然に囲まれていて癒される
沸通寺は人里から少し離れた山中にあり、豊かな自然に囲まれた寺院です。参拝するにあたって必然的に山の中を歩くことになるため、自然からのヒーリング効果を受けることもできます。石段を下りるとすぐそこに小川があり、目を閉じてせせらぎの音に耳を傾けるのも貴重な時間となるでしょう。
人が少なく、落ち着いて参拝できる
沸通寺は臨済宗の大総本山ではありますが、いわゆる有名な観光地ではないことや交通のアクセスもあってか、普段は他の参拝客が少ないです。
せっかく参拝に来ても人が多いと気疲れしてしまったり、あまりゆっくりと参拝できないこともありますが、沸通寺は落ち着いてゆっくりと参拝することができます。
※ただし、紅葉シーズンには多くの参拝客が訪れるようなのでご注意ください。
参拝箇所がコンパクトにまとまっている
寺院の中には広い面積を歩き回らなければ全部の箇所を参拝できないこともありますが、沸通寺は多くの参拝箇所がそれほど広くない敷地内(特に境内)にまとまっているため、長時間歩き回ることなく参拝することができます。
ただし、一部の参拝場所は急階段の上にあるため、少し覚悟を決めて歩かなくてはなりません。
近い駐車場がある
沸通寺には第一~第三まで3つの駐車場があります。このうち第二駐車場は沸通寺の目の前にあり、車から降りてすぐに参拝することができます。駐車できる台数も多いため、紅葉シーズン以外は問題なく停めることができるでしょう。
筆者が訪問した時は無料で停められましたが、紅葉シーズン中は500円の駐車料金がかかるという声もありました。
トイレが綺麗
沸通寺の敷地内および駐車場付近にはトイレが3か所あります。このうち境内にあるトイレは特に綺麗で、誰であっても抵抗なく使うことができます。他の2つのトイレも特別に綺麗というわけではありませんが、掃除が行き届いています。
山中にある寺院となるとトイレが汚いのではないかと懸念される方もいらっしゃるかもしれませんが、沸通寺はその点に関しては全く問題ありません。
沸通寺の残念だった点
一方で沸通寺の残念だった点についてまとめます。自然の中にあるが故に、アクセスをはじめとする利便性ではいくつかの欠点が見られました。
公共交通機関が少ない
沸通寺には最寄りの「本郷駅」およびその隣の「三原駅」とを繋ぐ路線バスが往来するため、公共交通機関を乗り継いで参拝することができます。
しかし、このバスが紅葉シーズン以外は1日に本郷駅から1本、三原駅から2本と非常に少ないのです。公式ホームページに「バスの本数が少ない」と記載がありましたが、まさか1日に1~2本とは想定していませんでした。
帰りのバスも沸通寺から出ますが、こちらも本数がとても少ないためご注意ください。
近隣にお住いの方であれば自家用車が最も楽ですが、遠方からの参拝で、自家用車を使えない方も多いのではないでしょうか?
自家用車以外での参拝を考えている場合、バス以外にはタクシーやレンタカー(三原駅周辺で借りられます)などの手段があります。
●バス(本郷駅~沸通寺):370円
●タクシー7km強程度(本郷駅~沸通寺):
3,000円前後
●バス(三原駅~沸通寺):630円
●タクシー15k程度(三原駅~沸通寺):
5,000円前後
もしくは、本郷駅からであれば徒歩1時間30分~2時間くらいなので、頑張れば歩けます。山中にあり上り坂が続くため、歩くのであれば動きやすい格好で荷物は減らしておきましょう。
休憩できる場所が少ない
沸通寺の敷地内および周辺には休憩したり食事したりできる場所がほとんどありません。
敷地内には沸通寺に一番近い「第二駐車場」に自動販売機が1台。隣に飲み物専用のリサイクルボックスが設置されているため、飲んだ後のゴミを持ち帰る必要はありません。ただし、駐車場の周辺では座るスペースはなく、座ってジュースを飲みたければ少し離れたところにあるベンチや休憩所などまで移動する必要があります。
その他、周辺で休憩、食事ができる場所は沸通寺から600mほど離れたところにある「お食事処紅葉」というお店が一か所あります。麺によもぎが練りこまれているという名物のよもぎ蕎麦が有名です。
境内から遠い駐車場がある
第二駐車場は沸通寺から近いのですが、第一駐車場は沸通寺から600mと少し離れており、沸通寺に到着するまでに緩やかな上り坂を歩かなければなりません。普通に歩く場合で約8分~10分。一番最初に見つけられる第一駐車場にすぐに停めず、まずは第二駐車場に空車がないか確認に向かうことをおすすめします。
一部の参拝場所が急階段の上にあり、参拝しにくい
沸通寺の参拝場所の多くはコンパクトな空間の中にまとまっており、歩き回らなくても効率的に参拝しやすい構造になっています。
しかし、一部の参拝場所については山につくられた急な階段を上らなければたどり着くことができません。しかもその中には重要文化財に指定されている「地蔵堂」も含まれています。
せっかく沸通寺まで来たからには全部観て帰りたい、と思いつつもその階段を観て諦めてしまう方もいるかもしれません。
山の中にある寺院なので仕方のないことではありますが、体力と応相談です。
時期によっては屋内の中に入れない
今回筆者は6月末の平日に訪問しましたが、屋内は立ち入り禁止となっていました。突発的なものであったのか、時期的に公開されていないのかはわかりませんでしたが、中に入りたいと思って訪問したのに、入れなかったということもあり得ます。
もし、屋内を参拝することを楽しみにしているのであれば、事前に電話などで公開の有無を確認した方が良いでしょう。
なお、多くの人が訪れる紅葉シーズンには公開されていたという声も聞きましたが、中に入る場合には拝観料が500円かかるようです。
まとめ
臨済宗の総本山、沸通寺を訪問して残念に感じたことを中心にまとめてみました。
沸通寺は人里離れた山の中にあり、周辺環境が素晴らしいだけでなく紅葉シーズン以外は参拝客も落ち着いており、静かな落ち着いた時間を過ごすことができますが、一方でその人里離れた環境がデメリットになる部分もあります。
沸通寺への参拝を考えている方は、ぜひ今回の記事を参考にしながらスケジュールの設定や準備を行った上で、訪問してみてください。
広島県三原市の山中にある沸通寺は臨済宗の有名なお寺の中で日本で一番西側にあるお寺です。
自然に囲まれた静かなお寺で、行くととても心が安らぎます。しかも面積はあまり大きくないけれど、重要文化財も含めて見どころも盛りだくさんです。臨済宗の人だけでなく、人が多すぎないお寺に行きたい人、自然の中の参拝を楽しみたい人にもおすすめです。
一方で、町から離れた山の中にあることで不便なこともいくつかあります。
そこで今回は実際に沸通寺に行ってきた筆者の自身が感じた沸通寺の良かったポイント、残念なポイントについてまとめてみました。
これから沸通寺に行く人や行こうと考えている人にとってはスケジュールを決めたり準備をするのに役に立つと思いますので、ぜひ読んでみてください。
沸通寺の良かった点
沸通寺の良かった点についてまとめていきます。自然の中にあって環境がとても良く、しかも見どころがまとまっていて、トイレも含めてきれいです。
自然に囲まれていていやされる
沸通寺は町から少し離れた山にある、豊かな自然に囲まれたお寺です。行くまでに山の中を歩くことになるため、自然にいやされます。石段を下りるとすぐそこに小川があり、目を閉じてせせらぎの音に耳をかたむけるのもとても良い経験になります。
人が少なく、落ち着いて参拝できる
沸通寺は臨済宗の中では重要なお寺ですが、観光地として有名なわけではありません。バスの本数も少ないため、普段はあまり人がいません。
人が多すぎて疲れてしまったり、ゆっくりと好きなように見ることができないようなことはないでしょう。
※ただし、紅葉シーズンには多くのお客さんが来るようなので注意してください。
見どころがまとまっている
大きいお寺であれば、見どころを全部回るのに歩き回らなければならず、疲れてしまいます。しかし、沸通寺はそれほど広くなく、見どころの多くがまとまっているので、歩き回って疲れることなく見て回ることができます。
ただし、一部の見どころは急階段の上にあるため、行くのが少し大変です。
近い駐車場がある
沸通寺には第一駐車場から第三駐車場まで3つの駐車場があります。このうち第二駐車場は沸通寺の目の前にあり、車から降りてすぐにお寺に着きます。停められる車の数も多いため、紅葉シーズン以外はいっぱいになることはないでしょう。
筆者が訪問した時は無料で停められましたが、紅葉シーズン中は500円の料金がかかるという声もありました。
トイレがきれい
沸通寺の中や駐車場の近くにはトイレが3つあります。このうち、お寺の中にあるトイレは新しく、とてもきれいです。他の2つのトイレも新しくはありませんがしっかりと掃除されています。
山の中のお寺というと「トイレが汚いんじゃないか」と思ってしまうかもしれませんが、沸通寺はその心配はありません。
沸通寺の残念だった点
沸通寺の残念だと思った点についてまとめます。山の中にあるため、どうしても不便なこともあります。
公共交通機関が少ない
沸通寺には最寄りの「本郷駅」とその隣の「三原駅」からバスが出ています。
しかし、このバスが紅葉の季節以外は1日に本郷駅から1本、三原駅から2本ととても少ないです。公式ホームページに「バスの本数が少ない」とは書かれていましたが、まさかここまで少ないとは思っていませんでした。
帰りのバスも沸通寺から出ますが、こちらも本数がとても少ないためご注意ください。
近くに住んでいるなら家族で家の車でも来れますが、旅行などで来ている場合はそうもいきません。
バスや車を使うのが難しい時は、タクシーやレンタカーといった方法があります(レンタカーは近くでは三原駅で借りられます)。
●バス(本郷駅~沸通寺):370円
●タクシー7km強程度(本郷駅~沸通寺):
3,000円くらい
●バス(三原駅~沸通寺):630円
●タクシー15k程度(三原駅~沸通寺):
5,000円くらい
本郷駅から歩こうと思っても大人の足で徒歩1時間30分~2時間くらいとかなり大変です。歩く場合はしっかりと準備していきましょう。
休憩できる場所が少ない
お寺の中や周りには休んだりご飯を食べたりできる場所がほとんどありません。
お寺の近くでは「第二駐車場」に自動販売機が1台あります。隣に飲み物専用のリサイクルボックスが置いてあるので、飲んだ後のゴミを持ち帰る必要はありません。ただし、駐車場の近くに座れるところはないので、座ってジュースを飲みたければ少し離れたところにあるベンチや休憩所などまで歩かなければいけません。
- 自販機横にリサイクルボックスがあります。
ゴミを持ち帰らなくていいのは嬉しいですね。 - 休憩所は椅子と机だけでなく屋根がついていて
雨が降っても安心です。 - 自販機から一番近いベンチ。
自然に囲まれて休むのもいいですね。
それから、600mほど離れたところに「お食事処紅葉」というお店があり、食事ができます。麺によもぎが練りこまれているという名物のよもぎ蕎麦が有名です。
境内から遠い駐車場がある
第二駐車場は沸通寺から近いのですが、第一駐車場は沸通寺から600mと少し離れています。沸通寺に到着するまでには上り坂なので歩くのも大変で10分以上かかってしまうでしょう。
第一駐車場が見えてもすぐには車を停めずに、第二駐車場に入れないか様子を見に行った方がいいですね。
急な階段の上にある場所に行きにくい
沸通寺のお寺の中はそれほど広くないため、歩き回らなくてもたくさんの見どころがあります。
しかし、沸通寺の見どころの一部は山につくられた急な階段を上らなければたどり着くことができません。しかもその中には重要文化財の「地蔵堂」もあります。
せっかく沸通寺まで来たからには全部観て帰りたい、と思っても階段を見ると嫌になってしまうかもしれません。
山の中にあるお寺なので仕方がないかもしれませんが、見に行きたければ頑張って上る必要があります。
お寺の中に入れないことがある
今回、筆者は6月末の平日に行きましたが、お寺の建物の中には入れませんでした。今日たまたま入れなかったのか、季節によって入れるか入れないのか変わるのかはわかりませんが、お寺の中に入ることを楽しみにしていたのに入れないと残念な気持ちになってしまいます。
もし、お寺の中に入ることを楽しみにしているなら、行く前に電話などで入れるのか確認した方が良いでしょう。
多くの人が訪れる紅葉シーズンには公開されていたという声も聞きましたが、中に入る場合には500円かかるようです。
まとめ
臨済宗の総本山、沸通寺を訪問して良かったことと残念に感じたことの両方からまとめてみました。
沸通寺は町から離れた山の中にあり、環境が良いだけでなく紅葉シーズン以外はお客さんの数も少なく、静かな落ち着いた時間を過ごすことができます。けれど、山の中にあることで不便なこともいくつかあります。
沸通寺に行こうと考えている方は、ぜひ今回の記事を参考にしながらスケジュールや準備を行ってみてください。