
福岡で梅といえば太宰府天満宮!
飛梅伝説や天神様のお話

「はじめまして、今回記事を担当しましたライターのtakadaと申します。
主婦で歴史や神社仏閣マニアのためにライター業も兼業しています!
主なライターの記事は歴史・神社仏閣・オカルトなどマニアックに幅広く書いているオタク主婦です(^^♪
春といえば梅、福岡で梅といえば太宰府天満宮。
太宰府天満宮にまつわる梅の話と、天神さん(菅原道真公)の話を解説していきます♪
太宰府天満宮ってどんな神社?
今回私が紹介するのは、地元福岡でも梅の名所である「太宰府天満宮」!
福岡県太宰府市にある太宰府天満宮は、平安時代の学者で政治家の「菅原道真公」を祀った神社です!太宰府天満宮のお社は、菅原道真公の墓所の上に建っているそうですよ。
太宰府市は菅原道真公(通称天神様)にまつわる場所が多く残っているので、歴史好きにはとても楽しいスポットです。この天神様ですが、実は梅ととてもかかわりが深いんですよ!
余談ですが筆者は太宰府天満宮を調べるために、菅原道真公を調べていたのですが、道真公は太宰府政庁に席が無かったらしいです…。
窓際も窓際、昔の貴族のいじめも陰湿ですね。
太宰府天満宮にある「飛梅」
福岡の梅の名所である太宰府天満宮では、2023年1月23日に開花が確認されています。太宰府天満宮には「飛梅」と呼ばれる樹齢1000年を超える白梅があるのです。不思議と太宰府天満宮では一番に毎年咲き始めるのだとか。
この飛梅には由来があります。約1000年の昔、平安時代に菅原道真公が藤原時平と政権争いに負けて、太宰府に流されてしまいました。道真公は京を出発する時に、家にある梅の木に、「東風ふかば にほいをこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」と読んだのだそう。
そしてこの梅の花は主がいなくなって枯れていったそうですが、ある日空を飛び、主のいる太宰府まで飛んできたといいます。なんともロマンのある話ですね!
太宰府天満宮を彩る色とりどりの梅の花
太宰府天満宮には御神木の「飛梅」以外に、約200種類の梅がおよそ6000本植えられています。境内の梅は早咲きのものは1月~2月にかけてですが、全体の見どころは2月くらいが一般的です。満開になるのは年によって前後しますが、大体2月後半から3月にかけてが一般的といえます。
梅の種類も「飛梅」のような白梅だけでなく、黄色の梅など境内の至る所に咲いていて美しいです。梅を楽しみたい人は、太宰府天満宮で梅の花見を楽しんでくださいね!
太宰府天満宮の名物「御神牛像」
太宰府天満宮のお参りスポットで有名なのが、「御神牛像」です!
この牛は「頭を撫でると賢くなれる」「怪我のところを触ると治る」といった言い伝えがあり、色々なところを触れた牛の像はツルツルにてかっています(*^-^*)
どうして牛なのかというと、天神さんと牛には深い繋がりがあったそうな。挙げてみると、
・道真公が845年の6月25日丑の日に生まれている
・丑年生まれのために、牛を大変可愛がっていた
・道真公は延喜3ねん(905年)の牛の日に亡くなった
・道真公は遺言で「牛車に乗せて人に引かせず、牛の赴くところに留めよ」と遺言しており、牛が動かなくなった場所を墓地として埋葬した
など牛と縁の深い方だったことがわかります。こうして歴史背景を知ると、「どうしてこの神社ではこれが祀られているんだろう?」といったものを掘り下げると、歴史の違う面が見えてきますね。
受験シーズンは行きたい学問の神様
ご本殿が現在改装中ということで、遠目からしか撮影できませんでしたが、本殿です。
初詣の時も多いですが、2月・3月は受験生の姿をよく見かけます。お祭りしている天神様が非常に文学に優れた人で、日本でも勉強が出来る人しかいない文章生になり、その中でも2名しかなれない文章得業生にまでなっているのです!
最終的には官僚の教育機関である「大学寮」の教官にもなっています。「文章博士」となり、文章生に漢学や歴史・中国の歴史等を教えていたそうです。身分社会が強い平安時代に、下流貴族出身の道真公が学問で国のNO2まで登り詰めたのは凄いですよね♪是非受験生はお参りして、天神様の御利益にあやかりたいものです。
太宰府天満宮の施設情報
「太宰府天満宮」の施設情報です。
- 住所:
- 福岡県太宰府市宰府4-7-1
- 営業時間:
- 春分の日から秋分の日までが6時、それ以外は6時半
閉門時間は4・5・9・11は19時、6~8は19時半、12~3は18時半 - 定休日:
- なし
- 駐車場:
- 太宰府駐車センターは約1000台収納可能、9時から17時まで500円
国道3号線から車で15分くらいの場所にあり、西鉄太宰府駅からは徒歩で10分程度です!
その他周りに100円パーキングが点在しており、初詣の時以外は比較的駐車場は見つけやすい印象といえます。
駅を出るとすぐに参道が見えてきますので、散歩がてら行くのに丁度よい場所ですよ♪
ちなみに2022年から2027年の「菅原道真公1125年式年大祭」に向けて改修工事中です。
出来上がりは「屋根に木を植える」という大規模なもので、屋根には梅の木などを植える予定なのだそう。
とても楽しみですね!
菅原道真公ゆかりの神社(御自作天満宮)
太宰府市周辺には、菅原道真公ゆかりの場所が多くあります。その一つが筑紫野市にある御自作天満宮という場所です。
御自作天満宮は太宰府天満宮から歩いて30分程度の場所にあり(結構な距離です)、道真公はいつも天拝山を登り、自分の無実を神に訴えていたのだとか。その時に身を清めていたのが、この御自作天満宮の滝なのだそう。神社は天拝山の入口にあります。
ご神体は道真さんが自ら彫った等身大の木座像でしたが、戦国時代に御自作天満宮は全焼。しかしご神体の顔だけが運び出されていたそうで、現在そちらをお祀りしているそうです。
菅原道真公の足跡を散策するならば、一度足を運んでみてはいかがでしょうか(^^♪ちなみに近くの二日市温泉にも通っていたらしいですよ。
私の祖母の話によれば「道真さんが疥癬の治療で来ていたらしか」とのことです。二日市温泉は今でも皮膚病に良いと、アトピーに悩む人などが通う温泉です☆
菅原道真公が太宰府で詠んだ有名な漢詩
御自作天満宮の近くに菅原道真公が作った漢詩が書いてありました。内容は、
離家三四月,
落涙百千行。
萬事皆如夢,
時時仰彼蒼。
(家を離れてから、3,4か月が経った。あれこれ考えると涙が限りなく流れてくる。過ぎ去ったことは全て夢のように思われる。今はただ時折天を仰いで訴えるだけである)
道真公は天拝山という山に登り無実を訴えていたといいますので、そのことを思い作った詩でしょうか。この漢詩の書体には鳥が18羽描かれているそうです。それほど京に早く帰りたかったという道真公の気持ちが、伝わってくるようですね…。
まとめ
梅の名所「太宰府天満宮」の見どころを紹介しました!
梅は流石200種類あるだけあって、春ごろまで咲いている印象です。
白や桃色、黄色など色とりどりの梅の花は見ていると癒されますよ(^^♪
太宰府は歴史好きにもおすすめの場所なので、一度菅原道真公の足跡を辿ってみると面白いかもしれません。福岡に長く住んでいても、意外と知らないスポットはたくさんありますよ。